文法を勉強する3つの理由

「文法なんか勉強しないで英語を喋るようになりたいんだよ」

昔、ある社長さんに出会い、本気で英語をなんとかしたいと懇願されました。しかし、困ったことに英文法を勉強しないで英語を話せるようになりたかったのです。では、今から言う3つの特徴をお持ちの方は、文法を捨ててYouTubeに出ている映画やドラマや海外のコメディーを片っ端から見てみてください。しかし、その特徴に残念ながら当てはまらなかったという方は、大人しく諦めて今日から文法を勉強してください。

特徴1:写真のように映像の形で記憶に残すことができる方

特徴2:聞いた音をそのままコピーして発声できる方

特徴3:IQテストに出てくるようなパターンを紐解く問題を難なくこなせる方

 

つまり、天才です。ギフテットです。

そうでない方は、以下、文法を勉強する3つの理由となりますので最後までお付き合いください。

  • 1
    文法=暗記物の削減
  • 2
    文法=記憶と記憶の鎖
  • 3
    文法=知識のパラメーター

1. 文法=暗記物の削減

私は文法を勉強することは暗記量を減らすことだと考えています。

「なんで?文法を勉強すると仮定法とか、関係代名詞とか、小難しい事を1からやり直しだよ?」

そうですね、矛盾しているように聞こえるかも知れません。結果的には全ての文法項目を覚えることになるので、暗記量が多いのは確かです。しかし、高校までに習った主要な文法はたったの20項目ほど。不定詞であればto+動詞の原形というルールがあり、意味は「〜こと」や、「〜するために」です。初めは覚えることが多く感じるかも知れませんが、いったん不定詞のような文法項目を理解すると、必要であればその項目に当てはまるあらゆる文章をいつでも暗記することができます。背景に潜むルールを理解しているので敢えて一語一句覚える必要はなく、結果的には暗記量を減らすことになるのです。

電話番号を考えてみてください。東京の電話番号は03から始まり、そのあとは四桁×四桁で構成されています。皆さんはこのテンプレートを知っているので、初めての電話番号を見る際にも真ん中が四桁であったか五桁であったか迷うことはないでしょう。それは、03-○○○○-○○○○のルールを知っているので暗記項目が一つ減ったことになります。あとは、四桁と四桁の数字だけを覚えようとすればいつでも暗記ができるはずです。

しかし、文法を知らないと、一つ一つの文章が心許ない初めての構造にみえてしまいます。ルールが分からないので、手当たり次第がむしゃらに目の前の文章を覚えようとしてしまいます。電話番号に例えれば、はじめが二桁の東京03であり、その後が四桁と四桁で構成されているとは知らず、1から見た数字をがむしゃらに覚えていくことと同じなのです。

以上のようなことから、文法はテンプレートであり、そのテンプレートのおかげで結果的にみなさんの暗記項目を減らすというメリットがあります。今日から文法を一緒に勉強しましょう。

 

 

2.   文法=安心感

文法は安心感に繋がります。文法を知っていると何が正しくて何が間違いかが分かるので、自分は正しい事を言っているという安心感を得ることができます。この気持ちは第二言語を話す時には意外にとても重要なのです。

例えば、yesterday my sister with I go movie theater funと言ったとします。「昨日、私の姉、と、私、いく、映画館、楽しい」と言う意味になりますが、この語順ですと相手はおそらく困惑した顔をする事でしょう。自分本位に話したい方ならこの語順でも気にせず、我がみちを歩んで欲しいものですが、ビジネスの場でこのような話し方をすると「この人は間違っていても突き通すような仕事をする人なのかな」と思われてしまいます。相手の第一言語を話す時、相手には自分がどう写ったり聞こたりしているかは計り知れません。そんな時、自分が文法通りの話し方すると、少なくとも「きちんとした人だ」と思われます。また、自分は正しい話し方をしていると言う安心材料にもなるので、会話に集中できたり、相手の表情に意識が向くようになります。文法はこの点からも重要になると言う事です。

3.  文法=知識のパラメーター

文法は自分のお勉強がどのくらい進んでいるかのパラメーターになるのでしっかりと進めていくのが重要です。逆に英文法のお勉強を進ませないと、「英会話」だけでは自分の英語力がどれほど成長したかを推し量るのは難しいと言えます。わかりやすく、あいさつのような小さな世間話から始まって、練習を重ねたのち、政治の話や戦争や歴史や科学の話まで難なくこなせるようになれば大したもので、明らかに英語力がレベルアップしたとわかりますが、そこまではっきり違いが見える人は必ず文法を勉強しています。どのトピックにもそつなくこなせるだけの英語力がつくようになるのも、文法単元を一つずつ隅々までこなしたからだと言えるでしょう。自分が今、どの辺まで網羅できているのかの一つのパラメーターとして文法の単元をこなすことはとても大事なことだと言えます。


以上、「文法を勉強する理由」をお届けしました。

文法と聞くと、どうしても中学や高校でよくない点数を取った悪い思い出が蘇ってきそうですが、英会話に使う文法は大学受験で試される文法とは違うことをしっかり念頭に入れてください。合否を分けるための英文法ではなく、自分がいかに効率よく、安心して、分析できる英語学習するかの一助となってくれるのがみ皆さんのこれからの英文法であることを忘れないでください。

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